Vol.01

大企業の経営者が殆どサラリーマンになった今。

現在大企業と言えども、旧財閥系の企業以外は出発の時点は零細企業であったはず。松下電気やホンダなどを見れば理解頂けると思う。そしてこれら創業者の残した名言や逸話は数多くある。

創業者とは全てを己の責任において、己の信念と価値観を世間に問い、日々技術や能力を高め、次の世代(自分の子供の事を指す訳ではない)へ引き継ぐことを、長い目で見ながら毎日の業務を遂行しているものである。

又、創業者は己の信念や理念、価値観に外れた仕事は、例え利益に繋がろうが、一定の線引きをして引き受けないことも多い。

それは偏に己の自負と恥を弁えているからであろうと確信している。

ところが、大企業の経営者は現在殆どサラリーマンになっていて、経営形態は国会と同じで合議制であろうと思われるので、任期中を無事勤め上げて、高額の退職金を手にして、関連企業へ天下るか、名誉職に就き余生を楽しむ企をする。役員会では、多数決による低次元の意志に流される傾向も多かろうと思う。

創業者ではないから、絶対的支配権に欠しく、大株主でもない。反社会性を持った仕事も“利益を放棄するのか!又、株主に対して・・・”などと役員会などで責められれば、人としては引き受けたくない仕事でも、やらざるを得なくなるのであろうし、又、前任の経営者が犯した失態が自分の任期中に発覚しても、やはり隠そうとするだろう。

“なぜ人の失敗の責任を俺が取らなきゃならんのだ!”報道陣に晒される自分の姿を想像すれば、解からない事もないが、任期が終われば逃げることができる甘さを持っているから可能である。

 創業者は逃げる場所がないのだ。死ぬまで逃げれないのだ。そういう意味では数千・数万人の社員を持つサラリーマン社長より、数人か数十人の社員をわが子以上に大切に育て、可愛がり共に人生を歩んでいる(中)小零細の創業社長の方がはるかに立派である。

大企業のサラリーマン社長は知事・市町村長・議員や官僚と一緒で借金に対する保証人にならない。これがこの世をダメにしている理由の一つである。

最大の責任逃れが可能になっているから、何でも出来る。創業者は全て己の責任で借金もし、返済できなければ全ての財産を失う上、失業保険もなく、他への就職など・・・雇ってくれるところもない。こんな悲愴な気持ちで経営している創業者に対して税務署の理不尽な指導が鞭を打ってくるのであるが、これは別の項で述べる予定にしている。

 銀行などは本当に酷いもので、現在の銀行の頭取は殆ど財務省の天下りである。
責任を取った経験や、取る立場になかった人間が一身に責任を負う立場の経営者に成れる訳がないし、させてはいけないのだ。

しかし、銀行の重役連中は全てサラリーマン。行政の指導を甘くする為、手続等の諸条件を楽にする為に平気で良心を売り渡し、天下りを進んで受け入れる。世の中に生きる手本とならなければならない人達がいなくなってしまったのだ。

子供の頃は両親から「誰々のような立派な人に成らないとダメだ」とよく言われたものだが、今は誰々のような人を目指して・・・と言う人物がいない。最も税務署は、この人物を世に作りたくないと考えているのだから、仕方ないと言えば仕方ないのかもしれないが、負けて欲しくない。

短絡的なバカ親は金の稼げるスポーツ選手とか、芸能人とかを本気で目指し、子供にその教育をしている。
世の中、上も下も馬鹿ばかりで、これも欧米型のモノとカネ万能主義を模倣した結果である。


この世を正す解決策 その1

 ※都道府県知事、市町村長、国会議員を含む全ての議員と官僚、大企業のサラリーマン社長は
  借金の連帯保証人になれ!

  都合の良いように決めたことは、あるべき姿に決め直せば良いのだ!

  この世の仕組を創り変えなければ、決して良い世の中は来ない。